FIRST VIEW
ご来院時の様子
産後のママさん。初産の直後から右殿部の激痛で歩けない状態になった。
産院の先生からは様子を見るしかないと、特に対応していただけなかったようで、2週間の間のほぼ寝たきりでお子さんを抱っこすることもできないくらいの激痛を耐える状況。
退院してから、御主人のご紹介で来院。
ANALYSE
分析
右の股関節の外旋という足のつま先を外側に回転させる動きが過度に制限されており、お尻の外側の深い部分に付着している小殿筋という筋肉に力を入れてもらうと、太ももの外側から足の裏まで痺れるような痛みが出現しました。
小殿筋はかなり深い部分に存在する筋肉なので触診は困難ですが、該当する位置から圧迫を加えるだけで、飛び上がるような痛みが出現しました。
出産をきっかけに腰痛や恥骨痛、殿部痛などを発症するケースは少なくありませんが、この患者さんはもともと運動する習慣がなく、時折腰痛を感じていたこともあるようです。
そのような状態で大きな負担を出産でかけてしまい、今回のような症状を発生したものと考えました。
また、お尻の筋肉群とのバランス関係の中で大切になってくるポイントなのですが、膝や足首、お腹周りの筋肉などにも過度な緊張状態やバランスの悪さが認められました。
CHIROPRACTIC CARE
カイロプラクティック施術
右側の小殿筋にかかる負担を軽減させていくことから考え、同側の膝、反対側の足首、骨盤の修正から開始しました。
そして、これらの負担を軽減させてから小殿筋が付着する股関節の外旋運動を回復させていきました。
PROGRESS
経過
このケースでは、初診の帰宅時にはまだ痛みが残る状態でしたが、3日後に再診した際にはほとんど痛みはなく、生活の中での動作でも殆ど気にならなくなったとのことでした。これから存分に育児ができると喜んでおられた笑顔が印象的でした。