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頚椎原性頭痛 ~片頭痛ではない~

頭痛 頭・首のお悩み

FIRST VIEW

ご来院時の様子

現在30歳の女性、なんと小学3年生の頃から片頭痛持ちだったそうです。

酷いときは学校を休んでしまうほどの痛みであったこともあるそうですが、今年30歳になってから、年齢に伴う変化なのか、近年治まりかけていた片頭痛が再発してきたそうです。

頭痛は決まって後頭部と右こめかみ、右側頭部に出てきて、頭が何となく締め付けられるような感覚になるそうです。

CHIROPRACTIC VIEW

カイロプラクティック評価

頭痛に関する以下の質問をさせていただきました。

  1. 頭痛が起こるまえに前兆(頭痛が起こる兆し)がありますか?
  2. 頭痛が起こる前、起こっている最中は光や音に過敏になりますか?
  3. 頭痛の感覚は、脈を打つようなドクドクした感じはありませんか?
  4. ご家族ご親戚に同じような頭痛をお持ちの方はいませんか?
  5. 頭痛薬は服用していますか?している場合は効果はいかがですか?
  6. 頚や肩の痛み、コリなどはありませんか?

以上がおおまかな片頭痛を鑑別するための質問となります。

ひとえに頭痛といっても、実は頭痛の種類は数多く存在するのです。

まずは一般的な頭痛を一次性頭痛といい、片頭痛、緊張性頭痛、混合性頭痛などが含まれます。つぎに、珍しいケースや病気の影響などで出現するものを二次性頭痛といいます。

頭痛の分類と評価、その詳細に関しては国際頭痛学会が提唱しています。
これらの学問をもとに、呈する頭痛がどんな頭痛なのかを鑑別し、原因にあった対応と治療を行なう必要があるのです。

この患者さんのケースでは、典型的な片頭痛の兆候は一つも認められることがありませんでした。これは頚椎の歪みから出現する、頚椎原性頭痛というものに該当する可能性が最も高いと考えられました。

頚椎原性頭痛とは、上位頚椎と頭蓋内の硬膜を結ぶ連結橋(Connective tissue bridge)が関与する頭痛です。つまり、上位頚椎の歪みが硬膜を引っ張って頭痛が出現すると解釈できます。この頭痛には神経学的な要素も深く関与しており、カイロプラクティックが得意とする頭痛といえるでしょう。

MANAGEMENT

マネジメント

  1. 眼球筋の緊張を緩めること
  2. 頚椎に存在する歪みを解消すること
  3. 特に右側の顎の動きを左右バランスよくすること

この3点をご説明し、施術を行なっていきました。

PROGRESS

経過

頚椎原性頭痛は適切な診断と治療が実践できてば、早期改善するケースが多い頭痛です。この患者さんも2回の施術で頭痛は出現しなくなりました。

定期的なチェックとメンテナンスのために2ヶ月に1回の通院を継続していただいています

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