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頚部痛と嘔吐 ~深刻な頚部痛のケース~

頭痛 頭・首のお悩み

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ご来院時の様子

20代女性の会社員の方がお辛い表情でご来院されました。

「とにかく頚が痛くて気分が悪い」どうにかしてくださいというお言葉が印象的でした。

お話を伺うと、昔から頚の痛みや肩凝りのようなものはあったものの、ここ数日前の早朝に寝違えたようになり、それからどんどん頚と肩が苦しくなってきたそうです。

仕事でパソコンをしている時、携帯電話を操作していると気分が悪くなって昨日は実際に嘔吐してしまい、何も手につかないような状況とのことでした。

CHIROPRACTIC VIEW

カイロプラクティック評価

血圧・体温といった健康状態は平常通りで、神経テストも問題ないようでしたが、姿勢観察から過度の頚の前傾があり、表情筋のこわばり、両側の肩の挙上と背中の丸まった姿勢が明らかでした

頚の可動域を検査すると、中でも頚を後ろに反らしたり、回転させる動き、横へ倒す動きが大きく減少しており、頚の前側の筋肉や横側にある筋肉が著しく硬化している状態でした。

あまりに筋肉の硬直が強すぎると、筋線維内にトリガーポイントという緊張結節が形成され、症状が深刻化するばかりか、自律神経症状といって、体調に変調が起きたり、不快な症状が出現したりすることがあります。

この患者さんのケースは、理学検査や神経学検査で嘔吐に関わる問題が認められず、頚部の顕著な硬直状態から、トリガーポイント症候群の可能性が考えれました。

MANAGEMENT

マネジメント

基本的にトリガーポイント治療は、筋線維を伸ばしたり、固い筋硬直点を緩めたり、押圧したりしますが、それに併せて、なぜそのような硬直状態になったのかを考え、それに対して治療することと、具体的な対策と改善をする必要があると考えます。

この患者さんは元々腰痛があり、中学生の時に痛めた右肩の状態も古傷として頚に悪影響を及ぼしていたようです。

また、普段の仕事の坐位姿勢を改善する必要があり、過度に厚みのある枕で寝ていることも頚部に負担をかけている可能性がありました。

治療と生活改善のポイントをまとめると・・・

頚部筋のトリガーポイントの緊張を解消すること

  • 頚椎の歪みを改善すること
  • 古傷の右肩を改善すること
  • 慢性的な腰痛を改善すること
  • 仕事場での椅子の座り方を改善すること
  • 厚みのある枕を使わないこと

PROGRESS

経過

以上の改善ポイントを実施し、3週間の間に6回の施術を行なって、症状は改善、安定しました。現在は2ヶ月に1回のメンテナンスで定期的に通院していただいています。

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