FIRST VIEW
ご来院時の様子
生後すぐにその両足の先天性股関節脱臼は見つかったといいます。
学生時代はその影響であまり運動もせず、痛くならないように大事にしてきたそうです。
先天性股関節脱臼とは、股関節の関節の受け皿が人よりも浅く、不安定だと状態です。常 に脱臼している、抜けているという状況ではなく、むしろそれを固定する為に著しく股関節が固いケースがあります。
CHIROPRACTIC VIEW
カイロプラクティック評価
両足の股関節脱臼があるということでしたが、特に右足の股関節の可動範囲が著しく減少しており、股関節を安定させる為の殿部の筋肉、鼠径部の筋肉に著しい緊張状態が認められました。
先天性脱臼をカイロプラクティックで治すことはできませんが、生活面での支障を軽減させたり、動きやすくしたりすることで、患者さんが快適に生活できるようにサポートすることも、我々の大切な役割です。
脱臼に留意しながら、股関節周囲の緊張を緩和させていきました。
PROGRESS
経過
先天的な問題を解決できるわけではありませんが、できなかったことができるようになったり、違和感が軽減するだけでも、人は前向きになれたり、頑張ろうと思えるものではないでしょうか。この患者さんも、どこか暗い表情をされておりましたが、状態が改善するにつれ、笑顔がこぼれるようになりました。
短いスパンで施術を重ね、早急に改善できるよう計画し、3回の施術で痛みが出現することはなくなりました。体の一部が痛んでしまうことはありますが、それを対処療法的に冷やしたり、温めたりするだけでは、また同じ事の繰り返しになる可能性が高いわけです。多くの慢性化している痛みも同様で、その原因を考えて施術することが大切なんですね。