FIRST VIEW
ご来院時の様子
テニスを趣味で週末にしている女性が来院されました。
2週間前のテニスサークルに出席してから、帰宅して自宅に帰ると階段を登り降りしたり、しゃがんだりすると右股関節の外側に強く差し込むような痛みが出現したそうです。
そのうち治るだろうとお風呂で温めて、その日はお休みになれれたそうですが、翌朝起きて見ると、右足全体が腫れているような感じと、股関節外側の痛みがさらに強まっているように感じられたそうで、その日のうちに整形外科を受診してレントゲンを撮影しましたが、特に問題はないから筋肉疲労でしょうと言われたそうです。
それから2週間、まだ痛みは一向に回復していないとのことでご来院されました。
大好きなテニスも中断しているそうです。
CHIROPRACTIC VIEW
カイロプラクティック評価
まずは痛みのある患部の評価ですが、やはり若干の腫れ感と足全体の浮腫んだ感じが確認できました。また、股関節の外側に位置する大転子という部分を触診すると、皮膚に直下に痛んでいる部分があることが分りました。
これは骨より上、皮膚と脂肪の下の層に位置する滑液包というものが痛んでしまっている可能性が考えられました。右の骨盤が前側に入り込んで、腰の回転が左側だけに偏っている、いわゆる歪みの現象と、右股関節と逆側の左側の膝関節のバランスが非常に悪くなっていることが分りました。
PROGRESS
経過
滑液包とは、骨の動きを滑らかにして摩擦を起こさないようにしてくれている、言わば潤滑剤のようなもので、袋に入ったゼリーのようなものです。
これが痛んでいるということは、先にも後にも、その関節の運動に不具合が生じている証拠です。即ち、股関節と骨盤、さらには膝の場バランス修正ができないと、滑液包はいつもまでも痛んだままになって癖になります。
短いスパンで施術を重ね、早急に改善できるよう計画し、3回の施術で痛みが出現することはなくなりました。体の一部が痛んでしまうことはありますが、それを対処療法的に冷やしたり、温めたりするだけでは、また同じ事の繰り返しになる可能性が高いわけです。
多くの慢性化している痛みも同様で、その原因を考えて施術することが大切なんですね。