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肋鎖症候群~頚椎椎間板ヘルニアではない~

手のしびれ 手・腕のお悩み

FIRST VIEW

ご来院時の様子

40歳、会社員の女性が腕のしびれ感でご来院されました。

半年前から右腕の小指側がしびれるような、何となく電気が走るような痛みが出現し、整形外科を受診したところ、頚椎椎間板ヘルニアだと診断されたそうです。

それから数ヶ月の間、3日に1回のハイペースで首の牽引治療に通いましたが、一向に改善する兆しすらなく当院を受診されました。

通常の立位姿勢において右肩が左肩に比べて上方に持ち上がっている様子が観察され、肩関節の可動域を評価したところ、前に上げる動き、腕を外に広げる動き、腕を外側に回す動きで痛みの出現が確認され、触診においては肩関節の前側にある三角筋前部繊維と、棘下筋、さらに鎖骨と肩甲骨の接合部にあたる肩鎖関節の上面に明確な痛みが存在しました。

腕を外に上げる動きを外転といいますが、腕が水平よりもやや上に上がる位置、およそ120°外転付近で最も鋭い痛みが肩に走ることが分かりました。

ANALYSE

分析

まずは頚椎椎間板ヘルニアの鑑別検査を実施しました。これは、いくつかの兆候がないかを観察したり、実際に椎間板に圧力を加えて、その際に腕の症状である神経症状が出現しないかを検査するものです。

この患者さんには、一切のその兆候が認められませんでした。では、腕のしびれの原因は何なのか、首のヘルニアの次には斜角筋症候群、過剰外転症候群、肋鎖症候群、頚肋症候群、肘部管症候群などというものが存在します。

これらに該当するものがないか、すべての検査を実施しました。

CHIROPRACTIC VIEW

カイロプラクティック評価

CHIROPRACTIC CARE

カイロプラクティック施術

週2回のペースで2週間、計4回の施術をした時点で、肋鎖症候群の兆候は消失しました。

身体の疲労も強く、全身の調整を加味しながら治療を進めました。

レントゲンやMRIでは判断のつきにくい問題です。腕のしびれは、脳卒中や心筋梗塞でも起こりえますし、いずれにせよ専門家による適切な判断と処置が必要ですが、なかなか経過が思わしくない場合は、診断そのものを疑問視する必要もあるのです。

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