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頭痛 頭・首のお悩み

FIRST VIEW

ご来院時の様子

30代会社員の女性が酷い頭痛を何とかしたいと苦渋の表情でご来院されました。

頭全体がガンガンするような、締め付けられるような強い頭痛が先週から続いているそうです。頭痛薬を服用すると幾分楽になるものの、かなり強い痛みの為に仕事が手につかない状態だそうです。

CHIROPRACTIC VIEW

カイロプラクティック評価

頭痛の種類は数多く存在し、それぞれのメカニズムからその対処法まで様々です。

頭痛に関する詳細は、国際頭痛学会がそのガイドラインを提唱しています。

このガイドラインでは、数多くの頭痛を大きく2つに大別しており、一般的に起こりえる患者数の多い頭痛を一次性頭痛、それに対して発症は稀で、特殊な頭痛を言えるものを二次性頭痛と分類しています。

多くの場合、二次性頭痛は何らかの疾患の症状として出現しているものなどがあり、代表的なものには脳出血などが挙げられます。

カイロプラクティックを受診される頭痛の殆どは一次性頭痛に該当するものが多く、受診された際には頭痛のご様子に関して詳しくお話を伺います。出現している頭痛がどんな頭痛なのか、それはお話を伺う事で約8割の鑑別が可能だとされています。それは各々の頭痛に特徴的な面があるからです。

ここでは、代表的な一次性頭痛とその特徴をそれぞれ簡単に挙げてみます。

①片頭痛

脈を打つような拍動性の痛みで、頭痛が出現する予兆(前兆)が存在することが多く、眩しい光が出現して、それが徐々に黒くなっていくような現象=閃輝暗点というものが現れることがあります。また光が眩しい、音に敏感になるなどの特徴もあり、一般的に週末や休日に出現する傾向が強いとされています。

②緊張性頭痛

頭や首肩の筋肉疲労や緊張感が頭痛を出現するものです。一般的には肩こりなどが酷くなると出現するものが多く、頭がガンガンしたり、締めつけられるような頭痛であることが特徴で、入浴したり運動することで症状が落ち着くことがあります。夕方や夜間など、一日の仕事を終える頃に出現することが多い傾向にあります。

③群発性頭痛

主に眼の奥や周りに出現する強烈な痛みで、毎日感じるケースなどは殆どなく、年に1回、半年に1回、多くても2ヶ月に1回程度の頻度ですが、とにかく強烈な痛みが出現します。症状は短時間で消失する傾向にあるようですが、痛みが出現すると正気を失うほどの激痛です。高濃度の酸素吸入で改善することが判明していますが、予防が難しい頭痛であることも特徴です。

④混合性頭痛

これは片頭痛と緊張性頭痛の混合タイプで、両頭痛の特徴を併せ持っている場合です。実際にカイロプラクティックを来院される頭痛患者の多くが、この混合性頭痛に該当するのではないかと思います。

MANAGEMENT

マネジメント

この患者さんは混合性頭痛に該当するケースで、片頭痛の兆候と緊張性頭痛の兆候を両方持ち合わせていました。
ここで施術上の注意点があるのですが、一般的に片頭痛は首や肩などの施術によって症状が強まってしまうことが少なくなく、施術はシンプルに、関節の動きや筋肉の緊張感などを見極めて、ピンポイントでシンプルに施術することが大切であるとされており、混合性頭痛の場合も同様です。
そもそも施術のセオリーは適切なポイントに適量・適時間で行なうことであると言えますが、中でも片頭痛、混合性頭痛はシンプルに施術することが要求されます。この患者さんには頭蓋骨の調整と顎の咬合調整をシンプルに行ないました。
施術後には色々な反応が出現することがあり、この患者さんは頭が熱い感じがすると表現され、3日間の経過観察の後に再度来院していただきました。
経過は良好で、再度シンプルに施術を重ねていき、現在では初診から半年が経過しますが、頭痛は出現してもごく軽微で気にならない程度という状態まで改善しています。

  • 頚椎の歪みを改善すること
  • 古傷の右肩を改善すること
  • 慢性的な腰痛を改善すること
  • 仕事場での椅子の座り方を改善すること
  • 厚みのある枕を使わないこと

PROGRESS

経過

以上の改善ポイントを実施し、3週間の間に6回の施術を行なって、症状は改善、安定しました。現在は2ヶ月に1回のメンテナンスで定期的に通院していただいています。

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